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ヨシナシゴトヲツヅリマス

2011年総括

振り返ってみれば光陰矢のごとしで、あっという間の一年だった。

今年は、春先までは仕事がなく、売上が私の給与に満たない月が続いたりして、厳しかったが、逆に夏以降は大きな案件が重なるなどして、オーバーロード状態だった。秋以降は週1~2日の徹夜が常態化して、睡眠不足が体調を崩す最大の要因であるのは重々承知ながら、やはり頻繁に風邪を引いてしまった。

仕事の質については、以前は、自分ができない分野の依頼は断っていたのだが、今年は話をいただいた以上積極的に受けるようにした。そのため、今までほとんどゼロであった外注費が2011/10月期は数十倍となった(元が少ないので)。月50時間ほど手伝ってもらっているバイトスタッフとともに、仕事を振ることに費やす時間が増えた。またスケジュールを立てたり要件固めのドキュメント類を作ったりするシーンが増えた。

何分基本一人でやってきた会社であるから、受けられる案件の規模もすごく限られてきたし、一番大きなことは、一人でできてしまう仕事は、成果物以外のアウトプットの必要があまりないため、少しでも2人目のスタッフと仕事をすることになればたちまち意思疎通や仕様等の共有などの必要が生じる。本来一人でも必要なことなのだが、つい忙しさにかまけて、やった方がいい程度のことはいつまでも後回しになってしまう。今後は自分自身を含めたマネジメントが必要になってくると思う。

もう一つ、私の会社では、基本受注ベースの案件で回しているため、クライアントの要望に応えるという受け身の業務がメインであった。私は基本Perl-CGIのプログラムしか作れないのだが(最近PHPのコードも書くようになったが)、IllustratorPhotoshopも使うし、Flashも使うし、InDesignも使うし、Dreamweaverも使うし、FileMakerスクリプトやなでしこのコードも書くし、悪くいうと便利屋を自ら買って出ていた側面があると感じている。今とても忙しい状態で、自分がもう一人欲しいと思ったときに、自分みたいな人間を探すのは難しいし、もし新人に教育したとしても、効率が悪いのではないかと感じる。人を使う(人の助けを借りる)ことにもっと踏み出してもよいのではないか。そうなると、自社パッケージまたはフレームワークを開発・確立してある程度は受注案件をそこにはめ込むことが必要になってくる。今後スタッフを増やすことを考えたならばその道を通らざるを得ないのかなと思う。

というようなことをエポックを10年もやってきて今更思うのである。

少し前にお客様からの電話で、普通この手の(フリープログラムを配っているような)サイトは長く続いていた試しがないのに、まだやってることに驚いたと電話口で直接言われて、返す言葉に詰まったが、よく10年以上も続いたともいえるのである。